その日はやってきました。

Ninja1000SXを欲しくなりカワサキプラザに行ったのが4月4日つまりNinja1000SXの発売日。

その日のうちに購入手続きを進めました。

ただ1つの不安が、大型二輪免許を持っていないということ。

4月4日時点の納車予定日が5月16日と約1ヶ月ちょっとの間に教習所に通い大型二輪免許を取得するという壮大な物語が始まりました。

大型二輪教習所の入校日は4月8日でした。

3月の中旬くらいに聞いた時は4月1日には入れるはずだったのですが、レクサスNXの納車や旅行などでバタバタしているうちに申し込みが遅れ、結果として4月8日スタートになりました。

 

実車教習は順調に進めれた

250ccとはいえ2月下旬から隙間を見つけてはバイクに乗り続けていたので、重量と大きさが大きくなっただけと考えれば大型二輪教習の実車教習もさほど問題になることもなく進んで行けました。

高校生の頃に中型免許を取った時は大型免許を取るイメージはなかったのですが、大人になりやはり一回はリッターバイクに乗ってみたいっていう気持ちが自分を後押しをしてくれました。

 

精神的に余裕があったのはよかったのかも?

大型二輪教習を進める上で、技術的な面は当然ながら初めてバイクの免許を取るために教習所に通っていた時と比べると全然違います。

当時はクラッチって何?ギアってあげるとスピード上がるんでしょ?ってレベルだったのでコースを覚える前にそもそもの発進と停止だけでも苦労したことを今でも覚えています。

今回はそういう運転技術的なものは問題ないとしながらも日頃乗っている250ccの運転技術を見直す上でももう1回勉強したいという気持ちもあって教習所に来ました。

公道に比べれば閉鎖された空間ということもあり、次にどんなことが起こるのかなどおおよその予想はつきますし技術的にも初めての方に比べればあるため常に精神的に余裕のある教習生活ができたことが、何よりもよかったのかもしれません。

 

ずっと自由練習ばっかりだった

教習所では初めて二輪に跨がる人もたくさんいます。

教習自体もMTとしての大型、中型はゼッケンも含めて同じ扱いで進みます。

総教習時間に違いがあるのでずっと同じということではないのですが、同じ教習を受けて同じ教官から教えてもらって同じコースを走ります。違うのはCB400SFなのかNC750なのかという乗るバイクが違うだけです。

そのため大型二輪の方の多くは多分中型の方の見本になったりすることも少なくはないと思います。

また教習内容自体も要所要所で先生はみてくれますが、基本は○○コースを自由に走っていいですよと言われ自由練習になることが多いです。

実際に今回は12回教習があったのですが、シミュレーションや体験など特殊な教習を除くと初日の1時間と2段階の見極めの1つ手前の1時間の合計2時間だけが実際に操作方法を教えてもらいましたが、あとはずっと好きなように自由練習で走っていました。

 

担当ではない先生からアドバイスはもらえた

自由練習と言っても実際はどの先生もみてくれていて教習後などにもアドバイスをくれますし、担当ではない先生が各課題のところにいてスラロームはこうするべきだとか急制動はこうするべきだと教えてくれました。

最後まで担当になったわけではない先生の方が話した時間は長かったかもしれません。周りの先生に恵まれたのはよかったかもしれませんね。

 

途中から限界への挑戦をしていました

結構自由に練習させてもらえることからコースをずっと走ることで体が勝手に覚えてくれる時間をもらえたのはよかったです。

歳をとるとコースを覚えるのがとても不安だったのですが、その問題は難なく解決できました。

実際1つ1つの課題についてですが、スラロームは大型では7秒(中型は8秒かな?)で通過しないといけないわけですが、最初は6秒を少し上回る時間で通過していました。

その時にアドバイスを先生からいただいたこと、あとYoutubeでいくつか動画をみてイメージトレーニングをしたことから次第にタイムは早くなり、気づけば5秒を切るきらないの瀬戸際まで安定して通過できるようになっていました。

このように各課題ではいくつか通過タイムがあるのでそれをクリアするための限界への挑戦が自分の中で勝手に始まりました。

 

そんな時アレのせいで1ヶ月教習所に通えなくなりました

順調に教習を進めていて1段階の見極めをクリアして次からは2段階に突入となったその時です。

2020年春世界中を震撼させたコロナウィルスの影響で、ここ大阪は緊急事態宣言と共に大阪府の休業要請が発動。

4月13日にその日は突然やってきました。

通っていた関目自動車学校も大阪府の休業要請に合わせて4月14日から休校となるとのお知らせメールが届きました。

それ以降の予約については全てキャンセルになり、改めて再開後に予約をすることになります。当初予定ではGW明けには解除との話でしたが仮にそうなっても5月16日のNinja1000SXの納車に間に合わない可能性が出てきました。

本来なら4月20日前後には卒研があり、余裕を持って納車できるはずだったのですが。。。

でも仕方ないですね。

カワサキプラザに説明し、納車を遅らせてもらうことにしました。

その際に嫌な顔一つせずに対応してくれたカワサキプラザには感謝です。

 

再開されたのは5月18日

5月のGW明けに大阪府では大阪モデルという独自の休業要請解除のルールがスタートとなりました。たくさんの人が大阪モデルでの解除のために自粛を進めた結果、5月16日0時を持って大阪府内の休業要請は解除となりました。

そしてその解除の範囲には自動車学校も入っていました。

関目自動車学校からは16日の夕方には5月18日から再開するというお知らせが上がっていましたが予約はまだできません。

そんな時、予約ができるのは17日の夕方くらいであるというメールが飛んできましたので楽しみに待つことにしました。

 

やっと再開した関目自動車学校に予約入れたった

17日は昼過ぎくらいまではお出かけをし、午後から予約受付再開までiPadをみながら待っていました。

定期的にリロードするもなかなか予約ページに入れなくてまだかなぁって待っていた時、突然嫁が

「私のパスワードなんだっけ?」

「は?なんでそれを聞く?」

「入れても弾かれるから」

「ちょおま待て」

そうなんです。嫁は予約ページにアクセスできていて、ログインしようとしていたのです。

僕はログインどころか画面では予約できませんだけが出ている状態で、何が違うのかと尋ねたところ、トップページからきたら出たとのこと。

つまり予約ページのURLが変更されていました!

予約をすぐしようと予約ページで待っていたら違うページができていてそこから入れるようになっていたようです。

ダッシュで入り直して、無事予約完了。

休みと合わせて自分が納得する日に予約することができました。

あとはこれで通うだけ!

 

再開後も変わらず自由練習を続けました

再開後の2段階も法規走行やシミュレーターなどありましたが、基本は変わらず自由練習です。

変わったのは波状路が追加されたことと、急制動の速度が30kmから40kmにアップされたことくらいです。

毎日自由練習していたと言いたいのですが、実質日にち的には3日で半分以上はシミュレーターや体験、法規走行なためあまり2段階になってから練習したというイメージはないです。

 

そして卒検へ

そして5月24日(日)の朝

その日はとうとうやってきました。

そうです卒検です。

長かったような短かったような不思議な気分になりますが、少し緊張もあったのでしょう。いつもより少し早く目が覚めて朝からYoutubeをみていました。

集合時間を9時30分だと勘違いしていてかなり早い時間に教室に入りました。

中型も車も持っているので学科教習ではお世話になることがなかったため教室に入るのは入校式の時以来です。

入った時と出る時しか教室には入らないってことですかね。

教室に入ってすぐわかったのは、検定コースは1コースであることです。

コース自体はどっちも走っていたので覚えているのですが、2コースの場合は障害物の次が一本橋になっています。

この2つの課題はすぐ近くにあるため障害物から左折してすぐのところを再度左折することになり、Uターンするイメージです。

一本橋の攻略は最初の停止線で一本橋に向かってまっすぐ向き合えるかどうかで7割決まるとも言えるため、大型二輪で細かいUターンをするとまっすぐ向けないリスクがあるのであまり好きではなかったのでここで1コースだったのはコースとしては最高でした。

ただびっくりしたのは自分が検定順が1番であったこと。

大型二輪が先なのは知っていたのですが、この日大型二輪の卒検を受けたのは僕だけらしく、結果的に1番での検定になりました。。。

 

いきなりやらかした

実際に卒検で周回する前に慣らし運転というのが100mほどあるようです。

1番なので準備をして慣らし運転に入ろうとした時です。

いきなりやらかしました。

エンストです!

いやーー慣らし運転でよかった

マジで!

慣らし運転の時にエンストしたのがある意味緊張が解けたのか、そのあとはスムーズに進めました。

坂道発進はエンストなし

一本橋も10秒以上の明らかに上回って通過

スラロームは5秒台前半

クランク、S字は難なくクリア

何度も目視確認を行い進みます

次は1番の問題だった急制動です。

急制動は2段階になって40kmになってから調子がおかしいです。

止まるのは全然余裕で止まる(いつも50kmとかで走って止まってるので当たり前ですが)スピード出しすぎたり、カーブの中を半クラで進んでしまったりなど少しずつ注意されることはあったので少し気にしていました。

卒検の朝も教習所までの間に何度も練習してしまったくらいです。

その急制動も一発でOK。停止線は本来大型二輪は11mでいいところを8mの手前でとまりました。

そして最後の課題の波状路です。

中型に乗っていてもあまり経験することがないバイクで立つという動作ですが、結構道がガタガタの時は腰をあげて乗ったりするのでここもそんなに苦戦はしませんでした。

実際に5秒を大きく上回りクリア。

あとは外周をウィニングランのように走ってゴールに戻るだけ。

ここで卒検の説明の時に先生が言っていたことを思い出しました。

スピード出せるところで出さないと減点だよ。直線で出さない人に聞くと最初の1回だけ出せばいいって思っていたという話を聞いたことをふと思い出します。

こんなところまで来て変な減点は嫌なのでバックストレートも40kmを出し通過。

左ウィンカーを出し後方確認をし、ゴールしました。

あとはNC750を転かさないようにして降りるだけ。

ここも難なくクリアしてNC750から離れたところで先生に呼ばれて運転内容についてアドバイスをもらいました。

それは一言

「クラッチ使いすぎだから気を付けて。12時30分くらいに発表だから教室で待ってね」

これだけです。

課題全部クリアしてクラッチ握りすぎで落とされてたまるかーって思いましたが、ギリギリまでドキドキしながら教室で待つことにしました。

 

卒検のその結果は

無事合格しました!

大型二輪免許卒業証明書

いやーーー疲れたーー

これでやっとNinja1000SXが納車できる!

一気に教習所物語を書いてみましたが、いろいろありましたね。

基本は順調に進んでいましたが、それで中型免許を持っていて日々乗っているのだから受かって当たり前みたいな見えないプレッシャーや納車の日を先に決めるという自分で自分を追い込んだ結果のストレスは結構しんどかったかな。

だからこそ受かったことはすごく嬉しいの一言につきます。

これからも安全運転でリッターバイクに乗っていきたいと思います。